私は神様を信じていません。
いや、正確に言うと、いようがいまいがどっちでもいいと思っています。
いるかもしれませんが、いたとしても私は神様を崇拝することはありません。
唐突ですが、普段周りの人となかなか話す機会のない神について、書いていこうと思います。
なぜ、神様を信じないのか、その理由を説明します。
初めに断っておきますが、あくまで個人的見解ですのであしからず。
そもそも神とはなんなのかという定義
これは神の定義にもよると思いますが、ここでは意思のあるなにか人知を超越した者とします。
ただ人間を超越したものを神と呼ぶなら議論するまでもなく、それは明らかに「在る」でしょう。
でなければ私たちが存在している理由を説明できませんからね。
世の中で解明されていない事象があるという時点で、人知を超越したものの存在は否定できません。
ただし、これはあくまで人知を超越した世界が在るというだけであって、そこに意志ある者がいるという証明にはなりえません。
神がいると仮定してみる
まず、神がいると仮定します。
ここでいう神の定義は先ほど言った通り、
意思があり
人知を超越した者
とします。
1について問題になるのが、どのような意思を持っているのかということです。
良い神なのか、悪い神なのか。
2については、人知を超越しているとするならばどれくらいの能力を持っているかという問題です。
例えば、世界を変えたり、人を救ったりできる全能な神なのかどうかということです。
ここで私の好きな哲学者エピクロスの言葉をお借りします。
「もし神が悪を妨げる意思はあっても力が無いなら全能ではない。力はあるが意思が無いなら邪神である。力も意思もあるなら悪はどこから来るのだろう。力も意思もないなら、なぜ神と呼べるのだろう」
私たちが想像しうる神をこの4択で考えます。
①「良い神」かつ「全能」
②「良い神」かつ「全能ではない」
③「悪い神」かつ「全能」
④「悪い神」かつ「全能ではない」
神様と言ってもこんなに単純ではないと思いますが、私にとってはこのことこそ重要なのでこの分け方をします。
ここで言う、良い悪いという線引きは、私たちを幸せにしてくれるかとうかということにします。
なぜなら救いや幸福こそが、人類が共通して求めているものだからです。
(全人類が幸福を求めているのかどうかということに対する厳密な議論は長くなるので割愛し、これを真として進めます。)
自分にとって大切なことは自分が幸福かどうかということなので、それ以外の項目については言及しません。
私が神に対して思うことは「崇拝に値しない」
私の神様に対して思うことはこうです。
③「悪い神」かつ「全能」④「悪い神」かつ「全能ではない」の神の場合
ただのクソ野郎なので信じる対象にはなりません。
地獄に落とされるかもしれませんが、生きている間に確認のしようがないので、そんな脅しのために生きるのはバカバカしいと思っています。
②「良い神」かつ「全能ではない」の場合
全能じゃない神様なら、そんな神様に期待してもしょうがないですよね。自分を信じたほうが良くないですか?
①「良い神」かつ「全能」の場合
そもそも良い神様で全能な神様なんているんでしょうか?
いたとしたら、人類をもっと幸せにしてくれよと思うわけです。
もう世界中の人たちが幸せになっていると思うのです。
こういうことを言うと必ず、「神様は試練を与えてくれているのです」みたいな発言をする人がいます。
でもさ、試練って必要なの?
だって全能なんだから、試練なんか与えなくても幸福にできるでしょ?
え、成長のため?
だって全能なんだから、成長なんてさせなくても全員を人格者にできるでしょ?
この試練を与えてくださっているみたいなのは、人間がつらいことを良いように合理化しているようにしか聞こえないんですよね。
わざわざ試練を与えているとしたら、神様、意地悪すぎない?
そんな神様、良い神でしょうか?
だから、私は神様なんて信じません。
さらに、善悪での判断基準自体が、人間本位のものであり、神様をその価値基準で語るなどおこがましいとかいう意見もあると思います。
確かにそうかもしれません。でも人間本位でない部分に関しては、もう自分には関係ないのでどうでもいいです。
それこそ、「神のみぞ知る」で何考えているかなんて確かめようもないわけですし。
もし世界の宗教がひとつだけなら、そこに書かれている言葉が神の意思なのかもしれませが、宗教によって言っていることが違うので何か特定のものを信じろというほうが無理ありませんか?
もしかしたら、①の全能で良い神様もいるけど、③や④の悪い神様もいて、そのせいで世の中がこうなっているのかもしれません。
死んだら分かるのかもしれません。
だとしても、私は信じません。だって本当に良い神様だとしたら、信じていないからといって、地獄に落としたりしますか?
良い神様なら救ってくれるだろうし、悪い神様なら善行しようが関係ないですもんね。
私は自分を信じて生きていきたい。
で、最終的に何が言いたいかというと…
神様信じるより、自分や周りの人たちを信じたほうがよっぽどましじゃない?
神の言うことを聞かなくても、自分の良心に従って生きればそれで十分だと思うのです。
自分を知り、地に足をつけ、現実を精いっぱい生きる。
確かめようのないことにすがるくらいなら、この目で確かめられる現実に目を向けてみるべきなのでは?というのが私の意見です。
人を幸せにしたり救ったりできるのは、人なのではないでしょうか?
だから私は、神様なんてものに振り回されずに自分や周りの人のために生きていこうと思います。